えーどうも御無沙汰で。黒羽でございます。
超文フリ、ありがとうございました。前回からだいぶ日が空いてしまいましたが、見てる人いるのかな。
まあでも書きます。CDの感想をかきます。

平沢進の「救済の技法」です。
平沢進は映画「パプリカ」で知って、そのあと「白虎野」を偶然中古で見つけてすぐに買ったのですが、なかなかふつうのお店には置いてなくて。
普段はネット通販とかあまり使わないんですけど、やっぱり便利ですよね。
近未来的、神話的、民族的、多国籍、無国籍、独特で、壮大で、はかなくて、そしてとても懐かしい音と旋律が、丁寧な職人仕事でしっかり縒り合されたようなそんなアルバムです。構成はとても物語的で、上がり下がりのバランスもうまく計算されている。
現代のディストピアへの嘆きや、人の営みの矮小なこと、虚しいことを描いているのだけれど、それでも、そういったことの積み重ねで命が連なって、うねりをあげながら大きな大河になっていく。その一滴である自分を静かに力強く祝いながら。テーマはアルバムを通して一貫していて、毎日聴いてても本当に勇気づけられるし、飽きないです。
あんまり宗教的なタイトルで、もちろん楽曲もそうだし、引かれてしまいそうなんだけど。笑
たぶん、「わかりやすい」ものが好きな反面、「わかりやすすぎる」というのがちょっと苦手なのだと思います。
安易に「がんばれ」「会いたい」「負けないで」「愛してる」と言われることに慣れていないし、そういう一辺倒で一過性のメッセージにはいつも辟易してしまうのです。だからこういうすごく婉曲な、でも優しいメッセージに力をもらうのでしょう。歌詞を理解するのは時間がかかるけれど、それを補ってあまりある音楽の力というのもすごい。
ちなみにこれ、オリジナルリリースが1998年っていうのが信じられない。私が持ってるのは2009年に再販されたものですが。こんなお値段で買えて本当にいいのだろうか!ってくらい、良いアルバムなのです。